何のために大学へ行くのか

大学へ進学する理由を持つことは，受験勉強をするうえでとても大事なことです。
学歴や就職のためといった一般論はさておき，
大学へ行くべき最大の理由は「世界を広げるため」だと言えます。

学生時代の数年間に積み重ねる経験，知識，人のつながりは，人生の中でも桁違いです。
小中高時代の世界の広がりが足し算だとすると、大学時代だけは掛け算です。
人によっては、×2にも×10にも×100にもなります。

学生時代は，時間も自由度も小中高時代のそれとは比べものになりません。
一年の半分以上は休みだし，夏と春にはそれぞれ2カ月の長期休みがあります。
その膨大な時間を使って，あらゆることができるのが大学生です。
バイトやサークル，趣味や娯楽といった自由を満喫するのはもちろんですが，
中には何か大きなことにチャレンジする人が出てきます。

特別なスキルを身につける
世界中を放浪する
企業でのインターンや政治家の学生スタッフをする
学生団体などで大学の枠を超えて活動する
大学生のうちに起業するだって人もいます

いろいろチャレンジする学生たちに出会うことで，多くの刺激を受けるでしょう。
自分はこれをしようという目標が見つかるでしょう。
仲間と切磋琢磨する中で，人生の親友がみつかるでしょう。
そういった出会いや経験と知識の積み重ねが，自分のスキルや人間性，そして世界観を圧倒的に広げてくれます。

だから，大学生になることを大いに期待してください。
受験生の中には，やりたいことが見つからないという人がたくさんいるでしょうが，
それを探すために大学に行くんだ！で全然かまいません。
つまずいたり，遠回りをしてきた人も，遅れを全て取り戻すことだってできます。
きっと想像の何倍も何十倍も刺激的な日々が待っています。
それくらい学生時代の数年間は魅力が詰まっているのです。

人生のターニングポイントにもなり得る充実した学生生活を送るためにも，
周りではなく自分で決めた大学に行くこと，
そのために精いっぱいの努力をすることを大事にしてください。